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2016年5月25日水曜日

水素水ブームと半導体産業

水素水(水素の気泡が入った水)はシリコンウエハー(基盤)やガラスパネル表面の洗浄に使われる工業用洗浄水である。
参考:http://www.kurita.co.jp/our_business/technology/core_technology/surface_treatment.html

したがって、半導体産業が不況になると、水素水(水素の気泡が入った水)の使い道がなくなる。
これの行き先として、怪しげな効能をうたった健康食品に使用されることになる。
なぜこんな流れになったかというと、昔は半導体には主にゲルマニウムを使っていたのが、
加工が容易なシリコンにシェアを奪われたとき、ゲルマニウムネックレスという、これまた怪しげな効能をうたった商品になって再利用されたから(現在はゲルマニウムとシリコンを組み合わせたものがある)。

この時無理やりブームを作り、そこそこヒットしたフローを、そのまま水素水がたどっている。
そして、ゲルマニウムネックレスを買うような人たちが再びだまされている

ちなみに、水素水と同様に工業用洗浄水として使われるのがオゾンを気泡として含む水だが、
参考(上のリンクと同じ):http://www.kurita.co.jp/our_business/technology/core_technology/surface_treatment.html

オゾンは濃度によっては健康に悪く匂いもあるので、
参考:http://o3.kalmor.jp/technology/page7.html
飲料水としては売り出せなかったのだろう。

以上を踏まえると、工業の隆盛を注目すれば、次に流行りだす(無理やり流行らせられる?)商品の予測がつくかもしれない。